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コラム

第52話:「フレーミング効果」 (2024年01月06日)
フレーミング効果(Framing effect)は、意思決定や情報評価において、情報の提示方法や表現の仕方が人々の判断に与える影響を指します。
特定の情報や選択肢が、異なる枠組みや文脈で提示されることによって、人々の意思決定や判断が変わる現象です。

フレーミング効果は、情報の提示方法や言葉の選び方によって、人々の意思決定に影響を与えることが示されています。
同じ内容であっても、肯定的なフレーム(positive frame)や否定的なフレーム(negative frame)で表現されると、
人々の反応や選択が異なることがあります。

例えば、ある医療治療法の広告が、「この治療法を受けると90%の患者が生存できます」と肯定的に表現された場合と、
「この治療法を受けないと10%の患者が死亡します」と否定的に表現された場合では、
同じ情報であっても、表現方法によって人々の判断が変わる可能性があります。

フレーミング効果は、人々の判断や意思決定に影響を与えるため、マーケティング、広告、政治、医療などさまざまな分野で活用されることがあります。
情報の提示方法やフレームの選択によって、人々の意見や行動を誘導することができるため、コミュニケーションやメッセージングの重要な要素とされています。