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コラム

第36話:「 トヨタ生産方式の7つのムダ(その1)」 (2023年09月17日)
トヨタ生産方式(Toyota Production System、略称:TPS)、効率を向上させ、品質を確保し、
無駄を最小限に抑えるための原則とツールを提供します。
TPSにおける「7つのムダ」は、無駄な活動やプロセスを特定し、それらを削減または排除するための重要な要素です。
以下は、TPSにおける「7つのムダ」についての詳細です

加工のムダ:
   製品や部品の過剰な加工や手間は無駄なコストを生み出します。
   TPSでは、プロセスの見直しや不要な加工の削減を行います。
在庫のムダ:
   過剰な在庫はキャッシュフローを圧迫し、スペースを占有し、品質問題を隠蔽する可能性があります。
   TPSでは、在庫を最小限に抑え、必要なものだけを生産することを重視します。
造りすぎのムダ:
   過剰な生産は在庫を増やし、無駄なリソースを消費します。
   TPSでは、顧客の需要に応じて生産する「必要な量」を守る原則を重要視します。
手待ちのムダ:
   待ち時間は生産プロセス全体での効率を低下させます。
   作業者や機械が待つ時間を削減するために、タクトタイムの設定や生産スケジュールの最適化が行われます。
動作のムダ:
   作業者が不必要な動作や移動を行うことは、生産効率を低下させます。
   TPSでは、作業ステーションの配置や工程の見直しにより、不必要な運動を排除します。
運搬のムダ:
   材料や製品の運搬にかかる無駄な時間、コスト、エネルギーを指します。
   TPSでは、生産プロセス内での材料や部品の運搬を最小限にし、
   ジャストインタイム(JIT)の原則を適用して在庫を削減します。
不良品、手直しのムダ:
   不良品はリコールや品質問題を引き起こし、コストを増加させます。
   TPSでは、品質管理プロセスの強化や根本原因の特定に取り組み、不良品を最小限に抑えます。
「7つのムダ」を特定し、削減することによって、トヨタは効率的な生産プロセスを構築し、高品質な製品を提供しています。
これらの原則は、製造業以外のさまざまな業界にも適用でき、組織全体の効率性を向上させるのに役立ちます。