COSMO-NEXT COMPANY

コラム

第141話:「あなたの会社は、何屋ですか?」
〜中小企業・小規模店舗が“選ばれる理由”をつくる「ブランド思考」〜
同じような商品、似たようなサービス、似たような立地…。
その中でお客様は、なぜあなたの店・会社を選ぶのでしょうか?
「売る力」よりも、「覚えられる力」こそが、今の時代の差別化です。
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◆ ブランドとは、ロゴやパッケージのことではない
 「ブランド」と聞くと、多くの人がデザインや広告、あるいは有名企業をイメージします。
 しかし、本質はそこではありません。
 ブランドとは、「思い出される理由」そのものです。
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◆ 中小企業のブランドとは“圧倒的ならしさ”
 たとえば:
 ・この八百屋は、野菜の説明がすごく丁寧で、毎回勉強になる
 ・あのカフェは、店主の人柄に会いに行ってるようなもの
 ・あの会社は、無理に売り込まず、本当に必要なものだけ提案してくれる
 商品ではなく「体験」や「感情」に価値を感じてもらう。
 これこそが、大手が真似できない“中小企業のブランド力”です。
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◆ ブランドをつくる3ステップ
 ① 「自社の強み」を言語化する
  「うちはなんでもやります」では伝わらない。
   →「◯◯のことなら、うちに任せてください」を明確に。
 ② 「誰に選ばれたいか」を絞る
  “万人に好かれる”は“誰にも選ばれない”と同じ。
   →お客様像を具体化し、「その人に刺さる言葉」を使う。
 ③ “一貫性”を持って発信する
  チラシ・SNS・接客・POP…伝える言葉・デザイン・態度にズレがないように。
   →日々の積み重ねが“信頼”になる。
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◆ ブランドは“約束”である
 お客様は、「あの店なら、いつ行ってもこうしてくれる」という“一貫性”に安心し、信頼します。
 つまりブランドとは、「お客様との約束を、裏切らずに守り続けること」。
 だからこそ、小さな企業でも、大きなブランド力を持てるのです。
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◆ まとめ:ブランドは、“差”ではなく“らしさ”で勝つ時代
 覚えてもらえる会社、語られるお店には、必ず“らしさ”が宿っています。
 価格ではなく、想い・体験・共感で選ばれる企業へ。
 あなたの「想い」が、最大のブランド資産になる。