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コラム

第127話:「 ”忙しい” が口ぐせの経営者が陥るワナ」
~“やるべきこと”より、“やらないこと”を決めよ~
「忙しくて時間が足りない」「現場が手放せない」
そんな言葉を口にする経営者の多くが、ある“共通の落とし穴”にはまっています。
それは、「仕事の渋滞」を「成果の証」と勘違いしていることです。
1. 忙しい=儲かっている、ではない
  実際には「忙しいけど利益は増えていない」「社員が疲弊している」「戦略を考える時間がない」という状況に陥っている企業が少なくありません。
  忙しさは成果の証ではなく、改善の必要信号なのです。
2. 成長する会社が実践している3つのこと
 ① 「やらないことリスト」を持っている
   優先順位が明確でないと、すべての仕事が「重要そう」に見えてしまいます。
   一流の経営者は、やらないことを明確に線引きし、社員のエネルギーを集中させています。
 ② 「現場」ではなく「未来」に時間を使っている
   成長する企業の経営者は、日々の業務よりも「中長期の戦略」「人材育成」「市場の変化」など、“将来に投資する時間”を確保しています。
 ③ 「任せる力」を育てている
   自分が動いたほうが早い??これは小規模企業の罠です。
   “任せられる仕組み”を作り、“任せられる人”を育てることが、企業を一段上に押し上げます。
3. 忙しさからの脱却は、経営者の「覚悟」から始まる
  「やめることを決める」「人に任せる」「自分の役割を変える」。
  これはどれも、勇気と覚悟が必要です。
  しかし、企業が本当に強くなるためには、“時間の使い方”こそが最大の経営判断となるのです。

◆まとめ:
  本当に大切なのは、「たくさんやる」ことではなく、「何をやらないか」を決めること
  “忙しさ”は経営の美徳ではなく、改善の余地があるサインです。
  あなたの会社の「時間の使い方」、もう一度見直してみませんか?