COSMO-NEXT COMPANY

コラム

第125話:「なぜ、想いが経営の成果を変えるのか」
「“理念”がない会社に、未来はない」
かつて経営においては、「利益を出すこと」がすべてとされてきました。
しかし今、多くの顧客や社員が企業に求めているのは、「なぜこの会社が存在しているのか」という“意味”です。
理念は飾りではなく、“経営の羅針盤”である。

◆ 経営理念の有無が、選ばれる理由を左右する
消費者も、働き手も、目が肥えています。
「安いから」ではなく、「この会社を応援したいから」買う。
「条件がいいから」ではなく、「この会社で働きたいから」入社する。
その判断の基準が、“理念”なのです。

◆ 強い企業に共通するのは、「理念経営」の実践
・パタゴニアの環境保護活動
・星野リゾートの「地域文化の継承」
・ユニクロの「服を通じて社会に貢献する」姿勢
いずれも、事業の軸に“想い”が貫かれています。
それが顧客の心を動かし、結果として売上・成長へとつながっています。

◆ 理念が現場を動かす3つの力
① 判断基準になる
 迷ったときに「会社としてどうあるべきか」を照らしてくれる。
② チームの軸になる
 「同じ想い」でつながっているから、ベクトルが揃う。
③ 顧客との共感になる
 企業の価値観に共鳴した顧客は、価格以上の信頼で選んでくれる。

◆ 「理念を掲げる」だけでは意味がない
理念を「社是」「スローガン」にとどめていては、効果はありません。
現場で行動に落とし込み、“体感できる理念”にすることが何より重要です。
・朝礼で理念の一節を読み上げる
・採用や評価に理念を反映させる
・顧客への伝え方に理念を盛り込む
こうした“小さな仕組み”の積み重ねが、理念を血の通った言葉に変えていきます。

◆ まとめ:「想いのある経営」が、選ばれる時代へ
数値だけで人も顧客も動かなくなった今、
心を動かすのは「言葉」ではなく「姿勢」です。
理念とは、経営者が語る“未来への約束”。
その約束を信じてもらえる会社だけが、これからの時代を生き残っていきます。